.NET移行の実践的アプローチ ～ その2 – 移行の全体的な流れ

はじめに

前回は、.NET Framework→.NET Core移行の背景と必要性について、システム移行観点での必要性、開発現場観点での必要性まで突っ込んで考察しました。

ITエンジニアのブログページ

2022.12.14

.NET移行の実践的アプローチ ～ その1 - なぜ移行が必要か？

https://itexp-ssworks.com/archives/253

.NET Frameworkはv4.8でリリース終了.NET Framework（正式には、Microsoft .NET Framework）は、Windows基盤向けに開発されるアプリケーション向けのフレームワークです。Windows基盤向けのシステムアプリケーションを開発したことがある人なら、Visual Studioを使用してごく自然に使用してきたフレームワークです。※Microsoft社の公開情報はこちらこの.NET Frameworkですが、時代の流れから後継の.NET Coreが登場して進化していく中で、バージョン4.8でリリース終了となりました。この出来事が.NET Framework→.NET Coreへの移行に関す...

移行の流れはいたってシンプル

移行の流れ自体はいたってシンプルです。

＜移行の流れ＞

1. 移行後アプリケーション(.NET Core)用プロジェクトを作成する
2. 作成したプロジェクトに移行前プロジェクト内のリソース（ソースファイル等）を配置する
3. Visual Studioでビルドする

なぁ～んだ、簡単じゃん。ということなのですが、、、「3. Visual Studioでビルドする」の部分で、ビルドが完了するまでが大変なのです。

.NET Coreでビルドを通すまでには

以下の要因で、ビルドを通すまでにはそれなりの修正作業が必要になってきます。

• Webフォームは.NET Coreのサポート対象外
• ASP.NET MVCにおいても、.NET Coreとアーキテクチャ的な相違点が多くある

実際にどういった対応が必要なのか？試行錯誤ながらもアプリケーションの種類ごとに、サンプルアプリケーションを使用して移行作業を実践していきたいと思います。今後の記事に乞うご期待。